「若い僧と無人のボート」ある若い僧は、瞑想の時間になると、いつも周りの音や動きにイライラしていました。
そこで彼は、もっと静かな場所を求め、湖の真ん中までボートで出て瞑想することにしました。
ところが、そのボートにどこからか別のボートがぶつかってきて、若い僧は怒鳴り散らします。
しかし、よく見るとそのボートには誰も乗っていませんでした。
その瞬間、僧は気づきます。
本当に怒りを生んでいたのは「相手」ではなく、自分の反応(考え)だった。
相手がいないボートでも腹が立った。
つまり、怒りの原因は外側の出来事ではなく、自分の内側にあったということ。
その後、僧はこの気づきをもとに、周囲の雑音や邪魔があっても、穏やかに瞑想を続けられるようになりました。