【存韓・完結版】結論から言うと
韓は最後まで決断できず、何も変えられなかった。
『存韓』で韓非と李斯が必死に議論したにもかかわらず、
韓の政治は揺れ続け、はっきりした戦略を選べないまま時が過ぎていきました。
秦に従うのか、他国と組むのか、静観するのか。
どれも“やり切れず”、中途半端なまま。
その結果、韓は力も信用も回復できず、
歴史の中で 真っ先に滅んだ国 になってしまいます。
弱い時こそ大事なのは、
迷わず決めること。
そして決めたことをやり切ること。
韓の滅亡は、
“決断しないことの代償” をはっきり教えてくれます。
◆【韓非を一言で言うと】
「圧倒的な現実主義で、組織の真理を見抜いた天才思想家」
「しかしその才能ゆえに妬まれ、若くして命を奪われた人物」
◆【李斯を一言で言うと】
「天才的な頭脳 × 圧倒的な上昇志向」
李斯は政治力・判断力・権力闘争の読みが抜群で、
その才能を最大限に発揮したのが秦に仕えてから。
秦王(のちの始皇帝)は李斯を絶賛し、
ついに李斯は国家運営のトップ“丞相(じょうしょう)”へ。
現代で言えば、
総理大臣の右腕・官房長官のようなポジション