人は、起こる出来事や感情を「もっと複雑なはず」と考えすぎてしまう。でも、真実はいつもシンプルで、苦しみの多くは「考えすぎ」から生まれている。
仏教の教えでは、人生に起きる痛み(第一の矢)は避けられないけれど、
その痛みにどう反応するか(第二の矢)は自分で選べる。
つまり、「苦しむかどうか」は自分次第。
筆者自身も、悩みや不安の中で多くの方法を試し、
ようやく気づいたのは「人の苦しみを和らげるには、まず脳と心の仕組みを知ること」だった。
そして、真実を見つけたいなら
難しく考えず、単純なことに目を向けることが大切だと説いている。
仕事でうまくいかない時、
「自分のやり方が悪いのか」「相手のせいか」と頭でぐるぐる考えてしまう。
でも、本質は案外シンプル。
“どうしたらより良くなるか”を小さく具体的に見ることで、道は開けてくる。
同じ出来事でも、
「学び」として受け取る人は前に進み、
「不満」として受け取る人は苦しみを深める。
つまり、起きることは選べなくても、
どう反応するかは選べる。
そこに“心の自由”があるのかもしれません。