居酒屋で「とりあえず生!」という声、よく聞きますよね。でも、この「生ビール」の“生”って、実は「熱処理をしていない」という意味なんです。
ビールは微生物の繁殖を防ぐために熱処理を行うことがありますが、最近は製造技術の向上で熱処理なしでも品質を保てるようになりました。
そのため、缶でも瓶でも「生」と銘打った商品が増えているのです。
☆ペットボトル入りのビールがない理由
かつて2004年、アサヒビールがペットボトル入りのビールを試みましたが、残念ながら実現しませんでした。
理由はシンプル。ビールは日光に当たると風味が落ちてしまうから。
茶色い瓶が多いのも、直射日光を避けるための工夫です。
☆知ってた? ビール瓶の“ザラザラ”の正体
ビール瓶の肩のあたりに、ザラザラした凸凹がありますよね。
あれにはちゃんと名前があって、「ナール」といいます。
瓶同士がぶつかった時の衝撃を吸収して、割れやヒビを防ぐための工夫なんです。
この技術のおかげで、ビール瓶は何度も再利用できるんですね。
☆キリンのラベルに隠された秘密
キリンビールのラベルに描かれた伝説の生き物「麒麟」。
よく見ると、その体の中には「キ」「リ」「ン」の文字が隠されているのをご存じですか?
1933年のデザインから続く、遊び心ある伝統なのです。
何気なく頼む「生ビール」にも、実はたくさんの技術と工夫が詰まっています。
次に一杯を頼むときは、そんな背景にも少し思いを馳せてみると、
いつもの一杯が少し“味わい深く”感じられるかもしれませんね。