寒くなってくると、どうしても増えてくる「風邪」と「インフルエンザ」。どちらもウイルスが原因の感染症ですが、実は症状の重さや広がり方には大きな違いがあります。
■ 風邪とは?
一般的な風邪は、のどや鼻の粘膜にウイルスが入り込み、炎症を起こすことで発症します。
主な症状は「のどの痛み」「鼻水」「せき」「微熱」など。
数日で少しずつ良くなるケースが多く、体全体が動けないほどの重さになることはあまりありません。
■ インフルエンザとは?
インフルエンザもウイルス感染の一種ですが、風邪よりも症状が激しく現れます。
突然の高熱(38度以上)、強い倦怠感、関節痛や筋肉痛など、全身に症状が出るのが特徴です。
感染力も非常に強く、学校や職場などで一気に広がることがあります。
かつての「スペイン風邪」や「香港風邪」もインフルエンザが原因でした。
■ 流行の時期
風邪は一年を通してかかりますが、インフルエンザは晩秋から冬にかけて流行する“季節性”の病気です。
寒く乾燥する時期に注意が必要ですね。
■ 回復した後も油断しないで
インフルエンザは、症状が落ち着いても体内にウイルスが残っていることがあります。
「治った」と思ってすぐに外出すると、周りの人に感染を広げてしまう可能性も。
治った後も2〜3日は、自宅でゆっくり過ごすのが安心です。
■ まとめ
風邪とインフルエンザは似ているようで、実はまったく違う病気。
「なんだかいつもより熱が高い」「体の節々が痛い」そんなときは、早めに医療機関へ。
無理をせず、しっかり休むことが何よりの回復への近道です。