目が見えない人は、一歩一歩を手さぐりで歩きます。だからこそ、つまずいたり、ぶつかったりすることが少ないのです。
一方で、見える人ほど油断をして、思わぬケガをすることがあります。
人生も同じです。
「わかっている」と思った瞬間に、油断や過信が生まれます。
逆に「まだ知らない」「気をつけよう」という謙虚な気持ちが、慎重で確かな歩みを支えます。
「一寸先は闇」という言葉の通り、先のことは誰にもわかりません。
だからこそ、手さぐりで、真剣に、そして丁寧に歩むことが大切です。
接客でも、ベテランほど注意が必要です。
経験があるからといって、つい「いつも通り」で動いてしまうと、思わぬミスを招くことがあります。
新人の頃は、相手の表情や言葉に注意を払い、慎重に動いていたはずです。
その“手さぐり”の感覚を忘れずにいる人こそ、信頼を積み重ねていける人です。
仕事も人生も、常に学びながら、手さぐりで進む。
その姿勢こそが、確かな成長へとつながるのだと改めて感じます。