「君子は器ならず」というものがあります。器とは決まった用途を持つもので、一つの役割しか果たせません。
しかし、人はそうあってはならないという教えです。
つまり「立派な人(君子)」とは、特定の分野だけで終わらず、
どんな場面にも対応できる柔軟さを持つ人のこと。
自分の専門や立場にとらわれず、広い視野で動ける人こそ、
真の意味で信頼される存在だと感じます。
たとえば、職場で「自分の担当はここまで」と線を引いてしまう人と、
「必要ならやってみます」と一歩踏み出す人。
どちらが周りから信頼されるかは、言うまでもありません。
専門性を磨くことも大切ですが、
それ以上に「どう動くか」「どう関わるか」が問われる時代です。
お客様の立場、同僚の視点、経営の全体像
少し視野を広げるだけで、見える世界は大きく変わります。
決まった型におさまるよりも、
「自分にはもっとできることがある」と考えること。
その柔軟さが、仕事を面白くし、成長を生むのだと改めて感じました。