店長ブログ
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デリヘルドライバーのリアル
2025/8/31 09:53
大阪・夜の街を走る男──「T」
週3〜4回、22時〜翌4〜5時まで稼働する“夜の裏方”。昼はサラリーマンとして働くTさん（38）に、その本音と日常を訊いた。
■ Tさんのプロフィール
名前：T（ティー）
年齢：46歳
昼職：大阪市内の印刷会社・営業職（フルタイム）
夜職：大阪・ミナミを中心に展開するデリバリーヘルス店「大阪ドM女学園」のドライバー
勤務日：週3〜4日（22:00〜翌4:00〜5:00）
好きなもの：猫／辛ラーメン／プロ野球／Bluetoothイヤホン
モットー：「口数少なく、安全第一」
■ INTERVIEW
――まず、なぜ夜の仕事を始めたんですか？
T：「単純に、昼の給料だけじゃキツかったんです。家賃、ローン、親への仕送り……副業できるギリギリのラインを探してて。もともと運転が苦じゃなかったのと、知り合いがこの店の内勤やってて、“人手足りてない”って聞いて。」
――実際、どんなことをしてるんですか？
T：「主に女の子の送迎。現場（お客様のところ）まで送って、終わったら迎えに行って、次の場所か帰宅まで。あとは待機中の安全確認。LINEで“入りました”とか“終わりました”って連絡くるんで、それを見守る感じですね。」
――大阪って、運転大変じゃないですか？
T：「正直、大変（笑）。ミナミ、心斎橋、堺筋のあたりとかタクシーも多いし、ホテルも満室ばっか。でも“裏道”覚えたらだいぶラクです。慣れですね。」
――印象的な女の子は？
T：「いろんな子がいます。
たとえば、Mちゃん（22）。普段はめちゃくちゃ元気でよく喋る。でも車に乗ると急に静かになって……“怖い客のときはTさんが近くにいてくれるって思うと安心する”って言ってくれて。ちょっと嬉しかったですね。」
――逆に大変だったことは？
T：「**Uちゃん（19）**が初日で、お客さんと揉めて泣きながら電話してきたときですね。即、現場行って保護して、店に連絡入れて、対応……終わったの深夜3時。あれはキツかった。
でも、“Tさんいてよかった……”って震えながら言ってくれた。忘れられない夜ですね。」
――報酬はどのくらい？
T：「店によりますけど、ウチは1出勤7,000〜10,000円ぐらい。ガソリン代別。だいたい月10〜12万くらいになります。」
――ダブルワーク、体キツくないですか？
T：「キツいですよ（笑）。でも“自分の時間”がどこにもないから、逆に考えなくて済むんです。朝はスーツ、夜はパーカー。別の人間になれる感覚っていうか……逃げ場ですね。」
――最後に、ドライバーとして大切にしていることは？
T：「**“安心してもらうこと”**です。
ドライバーって、女の子にとって“最初に会う人”で、“最後に会う人”なんですよ。だから、そこで嫌な思いさせたらダメやと思ってる。
無言でもいい。“安全やな”って思ってもらえたら、それが一番。」
■ 編集後記内勤スタッフTの感想
**“黒子に徹する”**という言葉が、これほど似合う人はいないかもしれない。
華やかな夜の世界を支えるTのような存在が、どれだけ重要なのか──その背中が静かに物語っていた。
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