超超超、社内の冷蔵庫を「温度ごとに性格分類」し始める
2025/5/19 11:08
月曜の朝。社内の給湯スペースに謎のホワイトボードが立っていた。
タイトルは──
【冷蔵庫心理診断】
〜あなたの弁当は、どの人格の中で育っていますか?〜
犯人はもちろん、超超超。
しかもその横には、彼女の“愛しの解説係”、黒ちゃんの姿があった。
「まずここ、上段・冷蔵エリアは“おっとりメンヘラ型”。
温度が不安定で、気分屋。ジャムとヨーグルトしか受け入れない。」
「冷気が優しいんだよな……俺、昔ここでプリン落として泣いた。」
よしくん:「知らんがな!!!」
「次、チルド室は“情熱的な冷静さ”。
肉類をギリギリで保ちつつも、自分の限界を誰より理解してる。」
超超超:「わたし、チルドと相性いいの。黙って熱い関係……理想よね。」
黒ちゃん:「僕はチルド室に憧れて、自分の体温を下げようとしたことある。」
塚さん:「それ普通に病院行け。」
「そしてここ、製氷室──」
超超超は両手を広げ、製氷室の前に跪いた。
「ここは、感情を一切捨てた者だけが到達できる“無の人格”。
静かに、冷たく、全てを支える影の支配者。」
黒ちゃん:「俺、製氷室に日報を読ませたことあるよ。」
よしくん:「氷に報告するな。」
極めつけは、ドアポケットのマヨネーズたち。
超超超:「あそこに入るのは“自我が強い調味料たち”。
彼らは“保存”されることを拒みながら、なお存在してるの。」
「俺たちみたいだよな。」と黒ちゃん。
「そうね。社会に置かれたけど、賞味期限だけで測られたくない。」
塚さん:「いいから捨てろよ、その去年のドレッシング。」
その日から、社内の冷蔵庫に人格分類シールが貼られた。
・冷蔵エリア → 「繊細メンヘラ子」
・チルド室 → 「理系ドS男子」
・製氷室 → 「黙って抱きしめてくる系」
・ドアポケット → 「情緒が渋滞中」
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