こういう人は採用したくない!
2026/9/4 22:02
求人を見ていると、「未経験歓迎」「学歴不問」「職歴不問」みたいな言葉がかなり並んでいます。
ここまで何でも不問にされると、逆にちょっと怖くなりませんか。
「じゃあ何を見て採用してるんだよ」と。
僕もこの業界に入る前、そこは気になっていました。
経験もいらない、資格もいらない、特別な技術もいらない。
それなら面接に来た人を全員採用するのかというと、もちろんそんなことはありません。
さすがに入口で「こんにちは」と言った瞬間に制服を渡されるほど人類は信用されていませんから。
ということで、店長に聞いてみました。
こういう質問をすると「向上心がない人ですね」とか「協調性がない人です」みたいな、就活サイトで1000回くらい見た答えが返ってきそうですが、実際に聞いてみるともっと普通の話でした。
一番最初に出てきたのは、連絡がちゃんと取れない人でした。
なんとも地味です。
もっとこう、「目つきが鋭すぎる人」とか「ヤカラみたいな人」とか、この業界ならではの答えが来るかと思ったら、LINEを返さない人でした。
でも考えてみれば、たしかにそうなんですよね。
面接の日程を決めている途中で突然いなくなる。
こちらから連絡しても数日返事がない。
当日の朝になって「今日行けません」とだけ届く。
これが一回くらいなら何か事情があったのかなと思えますが、最初からずっとこんな調子だと、入社したあともたぶん同じことが起きます。
仕事というのは、ものすごく能力が高い人が一人で全部解決するより、「明日11時ね」「了解です」が普通に成立する人たちで回っていたりします。
これは風俗店に限った話でもありません。
美容院の予約でも、友達との焼肉でも、「明日どうする?」を3日間未読にする人と予定を組むのはちょっと怖いです。
仕事ならなおさらです。
次に出てきたのが、面接のときに妙に話を盛る人でした。
なるほど。
普通、面接なんだから多少は自分をよく見せるものだと思います。
「前職ではリーダー的な立場で後輩の面倒をみていました」と言いながら、実際には新人に簡単な仕事を教えたことがあるくらいだったりします。まあ、その程度なら人間らしくていいと思います。
ただ、たまに全部が大きい人がいるそうです。
前の会社ではトップだった。
知り合いにすごい人がいる。
昔かなり稼いでいた。
営業なら誰にも負けない。
女の子の扱いにも慣れている。
プロフィールだけ見るともうそれはスーパーシゴデキマンです。
店長いわく、そういう人より「電話対応はやったことないです」「パソコンも得意ではないです」と普通に言える人のほうが入った後は教えやすいとのことでした。
とても分かる気がします。
分からないことを「分からないです」と言える人なら教えれば済みます。
でも分からないのに「分かります」と言われると、一回失敗するまでこちらも分かりません。
教わる側も仕事を覚える段階では、変に格好をつけないほうが楽だったりします。
そもそも、最初から全部完璧にできる人なんてほとんどいません。
電話の取り方も、お客様への案内も、キャストへの伝え方も、お店によってやり方があります。
パソコンを使う仕事もありますが、いきなりハッカーみたいな速度でキーボードを叩く必要はありません。
普通に文字が打てれば、大丈夫です。
だから経験がないこと自体は、そこまで問題ではないんです。
それより店長が何回か言っていたのが、「できない人というより、やらない人が困る」という話でした。
たとえば仕事を教えて、「これお願いします」と伝えたときに、最初は遅くてもいいんです。間違えることもあります。それは新人なので当たり前です。
でも、「分かりました」と言ったまま何もしないとか、注意されると毎回言い訳から話し始める人は、だんだん教える側も疲れてきます。
もちろん理由があることもあります。ただ、毎回理由がある人っています。
遅刻した日には電車が悪く、仕事を忘れた日は忙しさが悪い。
言い訳だとわかっていてもわたしは笑顔で付き合いますよ!!
でも、逆に言えば、採用されやすい人というのは、ものすごく優秀な人というより、かなり普通の人なのかもしれません。
挨拶ができる。連絡が返せる。分からなかったら聞ける。言われたとおりに一回やってみる。
なんか小学生みたいですが、実際にはこういうところを見ているそうです。
ここで少し安心した人もいるんじゃないでしょうか。
風俗店の男性スタッフ求人というと、僕も最初はもっと特殊な人たちが働いているイメージがあります。コミュニケーション能力がものすごく高いとか、夜の世界を何年も渡り歩いてきたとか、女性の扱いを全部知っているとか。
でも、実際の仕事はもっと普通です。
出勤して、昨日からの引き継ぎメモを確認して、電話を取って、予約を確認して、キャストと話して、パソコンで情報を更新する。
忙しい日はバタバタするし、暇な日は「今日ちょっと静かですね」と言いながら仕事を探したりします。
もちろん一般的な会社とは少し違う部分もありますが、中で働いている人まで全員が特殊というわけではありません。
むしろ毎日一緒に働くので、結局大事になるのは普通に付き合える人かどうかです。
だから店長に「じゃあ逆に、面接でどんな人だったらいいんですか」と聞いたら、少し考えてから、
「普通に働いてくれそうな人」
と言っていました。
求人ブログとしてはかなり弱い答えです(大泣)。
「情熱を持った未来の幹部候補を募集!」くらい言ってほしいところですが、たぶん本当のところはこれなんだと思います。
ものすごい夢を持っていなくてもいいし、最初から店長を目指していなくてもいい。
とりあえずちゃんと出勤して、仕事を覚えて、分からないことを聞いてくれればいい。
それなら、思っていたよりハードルは高くないのかもしれません。
ちなみに「見た目は関係ありますか?」とも聞きました。
僕としてはここも少し気になっていました。
夜の仕事なので、全員が黒いスーツで髪をバチッと固めていて、時計だけやたら大きい世界を少し想像していたからです。
男性スタッフは、キャストの女の子とお話をしたり、面接をしたりする仕事なので清潔感は大事ですが、モデルみたいな見た目を求めているわけではありません。
髪が整っているとか、服が汚れていないとか、ちゃんとお風呂に入っているとか、そのくらいです。
最後だけ急に生活指導になりました。
ただ、この「普通」ができる人というのは、思っているより貴重なのかもしれません。
毎日時間通りに来て、何かあったら連絡して、人の話を聞いて、自分の仕事をする。
書いてみると当たり前なんですが、会社ってたぶん、その当たり前をみんなで続ける場所なんですよね。
そして風俗店も、そこはあまり変わりません。
求人を見ながら、「自分は業界未経験だから無理かも」と思っている人もいると思います。職歴に自信がない人もいるでしょうし、これまで仕事が長く続かなかった人もいるかもしれません。
でも、それだけで最初からダメという話ではないです。
むしろ過去に何をしていたかより、これから普通に働けそうかどうかを見ている部分はかなり大きいと思います。
派手な経歴がなくても、面白い自己PRがなくても大丈夫です。
面接で急に「僕には誰にも負けない情熱があります」と立ち上がらなくても大丈夫です。
落ち着いて座っていてくださいね!
ちゃんと話して、分からないことは聞いて、自分のことをそのまま伝える。
そのくらいでいいんだと思います。
風俗店員という仕事を外から見ると、どうしても少し特殊に見えます。
でも中に入ってみると、働いている人たちは意外なくらい普通で、求められていることも思っていたより普通だったりします。
そう考えると、「自分には関係ない仕事だな」と最初から外してしまうほどでもないのかもしれません。
少なくとも、店長が一番採用したくないのは「業界未経験の人」ではありませんでした。
連絡が取れなくなって、話を盛って、何かあるたびに全部人のせいにする人です。
そこまで読んで、「それなら自分は大丈夫そう」と思ったあなたなら、たぶんこの仕事は、思っているより普通にできると思いますよ!