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2026/04/24 (金) 12:00

男性も女性も「辞めた後の人生にも活かせる仕事を」 吉原高級店オーナーの仕事の流儀

男性も女性も「辞めた後の人生にも活かせる仕事を」 吉原高級店オーナーの仕事の流儀

過去の経験より、素直さと誠実さ。ショコラが大切にする、働く人への向き合い方

【東京・吉原/高級ソープ】
Chocolat (ショコラ)
オーナー小林さん
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全国的な知名度を誇る、吉原の高級ソープ「Chocolat(ショコラ)」。同店オーナーの小林さんにインタビュー。今までの採用の傾向・人材教育への考え方、そして働く男女に対しての一貫した想いなど、風俗業界に興味がある人全員に読んでもらいたいお話をお聞きしました。

応募者は男女ともに「嘘がなさそう」と言ってくれる

―よろしくお願いいたします。昨年のインタビューでは、スタッフ求人への応募理由は「給与が高いから」が多いとおっしゃっていました。今も同様ですか?

小林さん: 今は、まず「吉原で働きたい」があって、その中で「高級店で働きたい」となり、それならショコラが良さそうじゃないか、という流れが多いですね。これは男女共通ですが、「嘘がなさそう」と言ってくれます。一応そう言ってくれているだけかもしれないですけどね。

―小林さんのXの発信に共感して、働いてみたいと思う方もいるのでしょうか?

小林さん: そう言ってもらえることはありますし、光栄です。ただ、自分としては、SNSで目立ちたいとか、数字を取りたいとか、そういう感覚ではないんです。この業界や吉原で商売をさせてもらってきたので、その恩返しとして、少しでも全体が良くなるような発信ができれば、という意識はあります。

―これまで働いてきた方の前職には、どんな傾向がありますか?

小林さん: 本当に様々ですが、ブルーカラー系は多いですね。運送、飲食、理美容など、立ち仕事や長時間労働に慣れている人が多いです。一方で、最初から条件面だけを重視して入ってくる人は、ズレが出やすいです。例えば休みに関して。我々はサービス業なので、お盆と正月、ゴールデンウィーク…世間様がお休みの時はもう書き入れ時なんですよ。

高級店の違いは"見た目"ではなく"所作"に出る

―採用した方は業界未経験からスタートした方のほうが多いですか?

小林さん: 多いですね。体感では半分以上です。風俗店経験者は3割くらいだと思います。ショコラに関して言うと、吉原で働いていた、または今働いている方は採用していません。

―それはどういった理由からですか?

小林さん: 過去のやり方や感覚に縛られてしまうことが多いからです。スタッフもキャストもそうですが、前の経験をそのまま持ち込むと、ショコラの基準に合わせるのが難しいんです。

― まっさらな人のほうが、お店の考え方を吸収しやすいということですか?

小林さん: そうですね。少し極端に言えば、高級店とそうでない店の違いは、見た目ではなく所作に出ます。例えば、写真日記でも「おはよう」ではなく「おはようございます」と言えるか。スタッフはネクタイをしているなら第1ボタンを留めているか。名刺を両手で受け取れるか。そういう基本が大事なんです。もし片手で受け取らなければいけないのであれば、「片手で失礼します」と言えるか。お客様からご料金をいただく時も同じです。
これを厳しいと言われてしまうと、「ごめんね」で終わりですよね。料金を上げていくというのは、そういうことなんです。

高い飲食店やホテルでも、設備や立地だけでなく、接客や対応をする従業員のホスピタリティの差が料金の差になりますよね。風俗業界でも、それは同じだと思っています。

面接で重視するのは"正直さ"。辞めた後の人生にも活きる教育を

― 最初からそうした所作が身についている方は、少ないですよね。

小林さん: ほとんどいません。だから面接でも、今どこまでできるかより、「すぐ辞めなさそうか」を見ています。辞めずに続けてくれれば、先輩の所作を見ながら少しずつ覚えていけるので。

― 「辞めなさそう」というのは、どのように判断されますか?

小林さん: このくらいなら順応できそうだな、という感覚ですね。自分の考えでは、キャストもスタッフも1か月未満で辞める場合は、面接担当者の責任です。1か月も持たない人を見抜けなかった側にも課題がある、と思っています。

―面接では、どんなことを確認するようにしていますか?

小林さん: 前科前歴や持病については必ず聞いています。それ自体があることを問題にしたいわけではなく、大事なのは、嘘をつかずに正直に話してくれることです。都合の悪いことを隠すのも、こちらからすると嘘になります。要は都合の悪いことも言ってくれて大丈夫なんですよ、自分らの業界は。話してもらった内容は守秘義務のもとで扱います。その上で、どう判断するかを考えています。

―では採用後、スタッフを育てる上で、大切にしていることはありますか?

小林さん: 店のためになる、キャストのためになる、お客様に失礼がないようにする。それは当然です。ただ、それだけではなく、辞めた後でも、一緒に働いたことがその人の人生に活きるように、ということは強く考えています。挨拶の仕方、名刺の受け取り方、挨拶時にはスーツのボタンを留めるなど、そういう基本はどこに行っても役立ちます。スタッフもキャストも、この業界を辞めてからの人生のほうが長いですから。

嫌われる時は俺がだけが嫌われればいい

―小林さんの考えや理念は、入社後どのくらいで伝わっていくものですか?

小林さん: いやあ、どうだろうな。やっぱり1年かかるかな。僕は入ってきたばかりの人にはかなり甘いですからね。古株のスタッフにも「新人はお客様みたいなものだから怒るな」と伝えています。言うべきことがあれば、自分が直接言う。嫌われるなら、自分だけが嫌われればいいと思っています。

―スタッフ同士の食事や飲み会も禁止しているそうですね。

小林さん: 原則禁止です。昔は、自分の目の届かないところで先輩が新人を食事に連れ出して説教して、あげく奢らせるようなことがありました。本当に終わってるなと思う。
男気を見せるなら、飯でも連れて行って「よく頑張ってくれてるね、体大丈夫か、困ったことがあれば言えよ」って言える人間になれよと。そういう人はなかなかいない。

ただ、そういう環境の中でも自分が成長していかないといけないし、マーケットがここまで縮小している時代に、クズのままでいられるほど甘くないんです。

今日ね、本当はインタビューを受けるのが嫌だったんですよ。だけど、担当Iさんが気にかけてくれているのが伝わってきたので、二つ返事でお受けしました。

―本当にありがとうございます!

採用を急がないのは、目の前の人に責任を持ちたいから

―キャストの採用についても、かなり慎重に見ている印象があります。

小林さん: そうですね。毎週、毎月どんどん入店させるやり方ではありません。もう今すごいですよ。すごい断ってるんで。1人入ったら、その子が慣れてきたか、本人がどう考えているかを見ながら進めたいんです。やろうと思えば、キャストをじゃんじゃん入れて、愚痴も言いくるめて運営することなんて楽勝でできます。でも、そんなことはしたくないんです。それでは責任が取れないから。

もちろん商売なので、葛藤はあります。それでも、お店のブランディングを守りたいですし、今いる子たちのことも考えたい。そこはいつも葛藤がありますね。

今の時代、接客、衛生管理、セキュリティ、見せ方まで、全部きちんとやらないと続かない。必要以上に派手さを見せるブランディングもあまり良いとは思っていません。高級なものを持つこと自体が悪いわけではないですが、それをどう見せるかは大事です。そこも含めて、お店の品格につながると思っています。

日本人限定には、差別ではなく"安全と品質を守る理由"がある

―ショコラさんは現在、日本人限定の受付をされていますが、今後もその方針ですか?

小林さん: 外国人の方を受け入れたくない、ということではまったくありません。ただ、コミュニケーションや対応基準にブレが出やすいこと、そして何かあった時の追跡や連絡の面でセキュリティ上の課題があるんです。日本の携帯を持っていない方は、こちらから追えないので、その点は慎重になります。

―条件が整えば、将来的な可能性はありますか?

小林さん: それはあります。選択肢としては当然あります。ただ、今のお客様やキャストが、日本人限定であることに安心感やメリットを感じている部分も大きいですね。

― 最後に、今年度の目標を教えてください。

小林さん: ジョブヘブンからの入店!ジョブヘブンからの採用で、さらにそのスタッフがお店と業界を担っていくというのが1年の目標です。今日はありがとうございました。

―ありがとうございました。

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あとがき

 ショコラが大切にしているのは、挨拶や所作といった、どの職場でも通用する基本です。面接で見られるのはスキルより誠実さ、採用数より目の前の一人への責任。未経験でも、続ける意志があれば育てる。

派手さより筋を通すことを選んできた小林さんの言葉には、サービス業として真剣に向き合ってきた人の重みがありました。きちんと働きたい人に、届いてほしいインタビューです。

取材・文:浜(ジョブヘブン―部/人材・求人領域担当/累計取材1,000人以上)


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