
現場でキャストさんと関わっていると、
時に、あまりにも自然に嘘や言い訳を口にする人に出会います。
「体調が悪くて…」
「電車が止まってて…」
「親族がまた亡くなって…」
最初は誰でも信じたい。
事情があるのだろう、と受け入れたくなる。
でも、その言い訳が**“毎月のように繰り返されている”**としたら?
その場しのぎの言葉が、“習慣”になってしまっていたとしたら?
感情だけで信じる姿勢は、現場を崩す危険性を孕んでいます。
◆嘘を責めるのではなく、“事実で判断する”意識を
もちろん、全ての言葉を疑ってかかれという話ではありません。
ただし、**「相手が言っていること=事実」**と、
無条件に受け入れてしまう姿勢は、スタッフとしては未熟です。
とくに繰り返されるパターンの言い訳や、
言動と行動にズレがある場合は、
“感情ではなく、事実ベースで対応する冷静さ”が求められます。
・何度目のキャンセルか?
・その言い訳は前にもあったか?
・報告内容と行動履歴に矛盾はないか?
信じたい、寄り添いたい――その気持ちは大切にしつつも、
現場を守るためには「事実」に立脚した判断力が不可欠です。
◆“優しさ”と“甘さ”は、紙一重
「信じてあげたい」という気持ちは、時に現場を支える力になります。
でもその優しさが、
「何も言われない=許される」空気をつくってしまえば、
それはただの“甘さ”になり、全体の規律を崩す原因に。
スタッフに求められるのは、
感情に流されず、冷静に状況を判断する力です。
信じることと、見抜くこと。
このバランス感覚こそが、
信頼されるスタッフとして現場を守る軸になります。
その一歩が、未来を変える。
共に、責任を力に。共に、成長しよう。