
「オリンピック」といえば、100m走、マラソン、体操、水泳…といった汗と涙の超人バトルを思い浮かべがちですが、実は昔、オリンピックに“彫刻”や“絵画”といった芸術競技があったってご存知でした?
1912年のストックホルム大会から1948年まで、美術・文学・音楽・建築などの「芸術分野」でメダルが争われていたのです。
テーマは「スポーツに関連する作品」で、金・銀・銅メダルまでしっかり授与されてました。
つまり、「走る」より「描く」ほうが得意な人にもチャンスがあった時代。
これ、今で言えば「Photoshopで金メダル」とか、「パワポの構成力で銅メダル」みたいな世界ですよ。
もし現代にも続いてたら、私も「深夜に描いたヘンテコなブログ挿絵」で代表入りできたかもしれません。
…いや、ないな。
なぜこの芸術部門が廃止されたのかというと、アマチュアリズムの問題。
多くの出場者が“職業芸術家”だったため、純粋なアマチュア精神を重視する五輪の理念に合わなくなったからだそうです。
今のオリンピックが“肉体”だけじゃなく“感性”も争われていたら、もっと広い意味で楽しめたかもなあ…
と想像しつつ、私の感性はたぶん予選で全カットされてると思います。