
朝。目を開けた瞬間、時計を見る。「えっ…10時!?」
めちゃ急がないと間に合わない…
しかも一番怖いのは、アラームの記憶がまったくないこと。
「いやいや、アラームって鳴ったよね?」
「もしかして、寝ぼけて止めた?」
「それとも…夢の中で起きたつもりになってた?」
疑念と自己不信が爆速で押し寄せる。
スマホを見ると、アラームはちゃんと“停止済み”になってる。
でもその操作をした記憶が、1ミリもない。
ここまでくると、「未来の自分、信用できない問題」に発展します。
一時期は、わざと難解なアラームアプリを使ってました。
計算問題を解かないと止まらないやつ。
でも、3日でやめました。
朝から因数分解とか無理すぎ。
「寝る前の自分、ほんとちゃんとしてくれ」と思いながら、今日もまた“明日の朝こそ”と希望を込めてスマホをセットする。
そしてまた、未来の自分に裏切られるかもしれないスリルを抱えて眠るのです。