
「冷凍食品って、冷凍してあるんだからずっと保存できるんじゃないの?」
そんなふうに思ったこと、ありませんか?
実は、冷凍食品にもちゃんと賞味期限がある理由があるんです。
まず知っておきたいのが「賞味期限」と「消費期限」の違い。
賞味期限:美味しく食べられる期限
消費期限:安全に食べられる期限(これを過ぎたら危険)
冷凍食品はほとんどが「賞味期限」で表示されています。つまり、安全性ではなく、味や食感の保証期間なんです。
よく勘違いするのが「冷凍しておけばずっと変わらない」と思いがちですが、実は冷凍庫の中でも少しずつ品質は落ちていくんです。
① 冷凍焼け(フリーザーバーン)
冷凍庫内で食品が乾燥して、水分が抜けてしまう現象。
白っぽくカサカサになって、食感も風味もガタ落ちします…。
② 酸化による風味の変化
油を含む食品は、時間が経つと酸化して風味が変わります。
「なんか変なニオイがする…」って感じたら、それです。
③ 冷凍庫の匂い移り
いろんな食品を一緒に入れている冷凍庫。
時間が経つと、周囲の匂いが移ることもあります。
④ 温度変化による劣化
ドアの開け閉め、冷凍庫の詰めすぎ、場合によっては小さな温度変化が繰り返されることで、品質がジワジワと低下していくのです。
これらの理由から、冷凍食品にも「ここまでならメーカーが美味しさを保証できますよ!」という期限が設定されています。
つまり、賞味期限=美味しさの目安なんですね。
冷凍=永久保存ではありません。
美味しさや安全性を保つには、「賞味期限内に食べきる」のがベスト。
つい冷凍庫の奥に眠らせがちな冷凍食品、たまにはチェックしてみてくださいね!