
最近、農林水産省の発表で「お米の価格が15週連続で最高値を更新」というニュースが話題になっています。
5kgあたり4217円という金額は、前年の同じ時期と比べて実に2倍以上。
にわかに信じがたい数字ですが、これは単なる生活情報では終わりません。
物価の上昇はつまり、日常生活の中で“消耗”している人たちが増えているということ。
経済的な圧迫が続くと、人は無意識のうちに「どこかで癒されたい」「気持ちだけでもラクになりたい」という方向に動き出します。
つまり、今のような物価高のタイミングほど、我々のような業種が求められるシーンが増えるのです。
そしてその中でも特に、高価格帯でしっかりとした接客・空間づくりを提供している当店のような店舗には、「値段ではなく安心感・満足度を重視したい」というお客様が集まりやすくなってきています。
金額ではなく、“価値”に敏感なお客様に選ばれるためには、現場を動かす社員の感度が何より重要です。
今、どんな心理状態のお客様が多いのか。
女の子たちがどんな対応をすれば、その心理にフィットするのか。
それを先回りしてフォローできる社員は、単なるシフト管理や電話応対の枠を超えて、お店全体の価値を底上げする存在になれます。
例えば、女の子への一言も「今日は暑いね」ではなく「最近、物価上がってきたけど何か困ってない?」という声かけに変えるだけで、その子の接客にも良い影響を与えることができるはずです。
備蓄米の放出や政策的な動きがあるとはいえ、店頭価格が実際に下がるまでにはまだ時間がかかる。
つまり今は、お客様の不安やストレスが高まりやすい“タイミング”。
こうした社会の空気を読んで、現場の動き方に落とし込める社員こそが、これからの店舗経営には欠かせない存在です。
一見すると他人事のようなニュースでも、「この数字の裏に、どんな感情の動きがあるか?」という視点を持てるかどうか。
それが、お店の未来をつくる“社員の価値”につながっていきます。
数字を読み、空気を読み、必要なタイミングで行動できるか。そういう“読みの深い現場力”を、私たちはこれからさらに磨いていきましょう。