
最近、日本テレビの人気番組「月曜から夜ふかし」が、ねつ造編集によってBPO(放送倫理・番組向上機構)の審議入りになった件が話題になっています。
問題となったのは、3月24日放送分の街頭インタビューにおいて、中国出身の女性が話した内容を、制作スタッフが意図的に編集し、本来の趣旨とは全く異なる形で放送してしまったというもの。
女性の文化背景に対する誤解を招きかねない演出だったことから、BPOは「他国の文化に対する尊重を著しく欠いた疑いがある」として、番組の放送倫理上の問題について精査に入ったとのことです。
この件に対し、日本テレビの社長は記者会見で「再発防止に努める」と謝罪し、打ち切りの可能性を否定。
「視聴率のためだけに続けたいのではない」としながらも、「再発防止の準備が整ったら放送を再開したい」と語りました。
このニュース、表面だけを見れば“テレビの不祥事”に過ぎないように感じるかもしれませんが、実は僕たちのように“お客様に非日常の体験を提供する側”の人間にとっても、無関係な話ではありません。
なぜなら、サービス業において「信頼」は何よりの資産だからです。
どれだけコンテンツの内容が面白くても、どれだけ商品が高品質でも、一度でも「嘘」「操作」「ごまかし」が露見すれば、そこからお客様の信頼を取り戻すのは非常に難しい。
今回の件で、日テレの番組がどれだけ好調だったとしても、一度信頼を失えば“打ち切り”が現実的にささやかれるように、お店の運営においても同じことが言えます。
僕たち男性社員の仕事は、単に受付やスケジュールを回すことではありません。
女の子が安心して働ける環境を整えたり、お客様に対して誠実に対応したり、トラブルが起きそうな時に事前に察知して防ぐ。そんな「信頼を守る地味な仕事」の積み重ねが、店としてのブランドやリピート率をつくっています。
一件のトラブルや誤解が、ネットで一気に拡散するこの時代。
制作スタッフの“ちょっとした編集”が社会問題になるように、僕たちの“ちょっとした判断”が、お店の信用に直結することもある。
だからこそ、日頃から「嘘をつかない」「誤魔化さない」「都合のいいように話をねじ曲げない」といった基本を、徹底することが大切なんです。
結局、信頼は数字では見えません。
だけど、リピーターの数や、女の子たちの在籍期間、トラブルの少なさにはっきりと現れるもの。
目の前の業務を“こなす”のではなく、“守るべき信用”として扱えるかどうか。そこに、社員としての真価が問われるのだと思います。