2025/04/12 10:45
――この街で、自分を守れるのは自分だけだった。
夜の街は、優しいふりをして近づいてくる。
でも、その奥で誰かが誰かを喰らいながら、生き延びている。
そんな世界の中で、「普通」に生きていくことは、きっと誰よりも難しい。
僕はずっと「誰かのために生きたい」と願っていた。
でも気づいたんだ。
まず、自分が壊れていては、誰も守れないって。
風俗の仕事は、綺麗ごとだけじゃない。
だけど、それ以上に“現実”だ。
身体を売るとか、恥ずかしいとか、そういう言葉で片付けるには、あまりに多くの「生き様」が詰まっている。
お金が必要だった。
逃げ場がなかった。
家族に頼れなかった。
学校に居場所がなかった。
心の穴を埋めたかった。
誰かに、必要とされたかった。
――理由なんて、ひとつじゃない。
でもひとつだけ、言えることがある。
ここで生きることを選んだ人たちは、誰よりも強い。
誰よりも、自分に正直だった。
傷ついたままじゃ、きっと生きられない。
だからこそ、選ぶんだ。
喰われる前に。
心が壊れる前に。
何もかもを失う前に。
自分の意思で、立ち上がる。
誰にも指図されず、自分の未来を選び取る。
それが、風俗という生き方だった。
――「ここに来てよかった」
そう思える場所を、僕たちは用意して待っている。
誰かの“正しさ”に喰われる前に、
君は、君の生き方を選べ。
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