2024/04/18 19:30
――この業界だからこその「新人の頃の失敗あるある」みたいなのはございますか？「そうですね……電話の応対に慣れていない人だとどもってしまったり、お客様から変化球的な質問をされてフリーズしたり……それらはサポート出来るからいいのですが、本人が意識をしないとクリアできないのが声ですね」
――声？
「電話でも実際にお客様の前でも必ずワントーン上げて、柔らかい印象を持っていただく」
――あ！たしかにそれは大事ですね！
「でも、今まで接客業をしたことがない人にとっては、けっこう恥ずかしいんです。あと恥ずかしいといえば、お客様に対して真面目にエッチな話をしないといけない(笑)」
――たしかにそうですね(笑)
「『フェラ』とか『素股』とか、エロいワードが日常的に飛び交う業界なので……」
――それはもう……慣れですか？
「そうですね。でもお客様もエッチな事が目的で来ている訳ですし、そんな事を恥ずかしがっている方が恥ずかしい。そのうち真面目にエロい話をしている自分が楽しくなってくると思いますよ(笑)」
――スタッフとして一人前になった後なのですが、どうやったら出世……役職がつくんですか？
「責任ある仕事を出来るようになって、任されるようになったらですね」
――責任ある仕事……具体的には？
「女性スタッフの管理やケア。シフト管理。広報活動など……日々の営業管理です」
――それら全部出来ないと役職がつかない？
「いえ、どれかひとつでも役職はつきますし、全部出来る人はもっと出世します(笑) でも人には向き不向き、得意不得意があると思うんです」
――その人の適性に合わせて責任あるお仕事を振る？
「そうですね。いままで風俗業界で働いた事はないと言う人でも、飲食店でアルバイトをしていました、営業職でした、経理でした、管理職でした、パソコンだったら自信があります等々いろんなお仕事をされていると思うんです。
――接客は大の得意だけどパソコンはからっきし苦手。またはその逆。みたいな方も。
「はい。他業種から心機一転、新たなチャレンジであっても、過去のスキルをしっかり評価し、大いに活かせるポジションに就ける。その柔軟性もこの業界の良い所だと思います」
インタビュアー 阿部定治（風俗ライター）
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