私は東京の吉原でお仕事をしていました
丁度このシーズンは
キャストさんが卒業されるシーズンでもあります
今日はそのお話をさせて頂きます
1人のキャストさんが居られ
本指名様が一人も居られないキャストさんが
私のお店に在籍をされていました
出勤すると待機室に居られ
彼女は化粧をしたり
いつでもお仕事が出来る状態に準備をされていました
12月の閑散期の時期に
私はそのキャストさんと
面談をしました
“貴女を活かす為に、他のキャストさんと違う武器を見付けに行こう”と
私はそのキャストさんの経歴を見て
これを本格的に学びに行きませんか?と言う
ご提案をしました
今の貴女と新しい武器の融合で
どうなるのか?
そして1月・2月でその講習を受けに
計5回行かれました
するとそこから
そのキャストさんが少しずつ本指名様を返し
始めたのです
そのキャストさんは最初は自信なさげ
でしたが・・・
少しずつ表情に自信がみなぎって来ました
そしてその年の12月
『私、来年の3月で風俗上がる』と
言われました
理由は素敵な人が現れたと
私は『おめでとうございます』と言いました
そして3月を迎え
3月28日
そのキャストさんの最後の出勤日でした
『最後にお願いがある』
『何ですか?』と聞くと
『今日のセットを全て貴方が入って』とのお願いでした
私は『良いですよ、今日が最後の日だから』と笑って言いました
その日の接客が7接客
そして5接客目までは
お互い何もお話をせず
そのキャストさんも一人一人のお客様との
余韻に浸り
化粧を整えたり
飲み物を飲まれたりしていました
最後の2接客に入ると
そのキャストさんの目から涙が
零れ落ちるのが見えました
『あと2接客で、私はこのお仕事を卒業するんだね』と
そして
私は黙ってその言葉を聞き
セットフォローに入り
『この2本のお客様は2人目の本指名様と
一番最初の本指名様ですからね』と返し
そして私はセットフォローが終了し
下に降り
フロントに座りました
するとお客様が
『お願いがあります、店長さんがご案内をして頂けませんか?』と
言われましたので
私は『承知致しました』と笑ってお伝えし
一言、二言お話し
待合室にお客様をエスコートしました
そしてご案内と
フロントに座るマネージャーが言い
キャストさんに渡すチケットを預け
『お願い致します』と言われました
私は階段を降りて来たキャストさんに
チケットを渡し
『さぁ、ラスト2接客、心残りが無い様に』
『本指名様ありがとうございます』
『お願い致します』と頭を下げ
私は『〇〇様』をお呼びし
片膝を付き
いつも通りのご案内をしました
『階段中腹で女の子お待ちでございます』
『階段お足元、お気を付けてお上がり下さいませ』
『本日はご予約・ご指名・ご来店誠にありがとうございます
お時間までごゆっくりお入り下さいませ』と言い
頭を下げました
その接客が終わり
最後のセットフォローの時に
またキャストさんの目から
涙がポロポロと滴り落ちました
『これで終わりだね』と
私はセットをしながら
”本当に色々ありましたね”
最初は本指名様を取れなかった
そしてプロデュースをし
新たな武器を手に入れ
彼女は変わった
その時の思い出がフラッシュバックした様に
蘇ってきました
『さぁ、ラストです、行きますか?』と
そのキャストさんに伝え
一緒に階段を一段一段降りました
そして下に降りると
マネージャーが
『最後もやるんでしょ?』と笑って言い
私はそのキャストさんの顔を見て
キャストさんはウンと頷きました
『最後の接客、全て出して来い!
そして有終の美を飾ろう』と笑って言い
本指名様ありがとうございます
宜しくお願い致しますと言い、チケットを渡しました。
キャストさんの目から
また涙が・・・
『泣かせないで!』と泣き笑いしながら言いました
キャストさんは階段の中腹で
片膝を付き
そして私はその様子を見て
扉をノックし
片膝を付き
『〇〇様、大変お待たせ致しました、
お部屋のご準備が整いましたので
ご出立のご準備お願い致します』
『階段中腹で女の子がお待ちでございます』
『階段お足元お気を付けてお上がり下さいませ』
『本日はご予約・ご指名・ご来店誠にありがとうございます
お時間までごゆっくりお寛ぎ下さいませ』
そう言い
頭を下げました
私は沢山のキャストさん・スタッフさんの
卒業を見守って来ました
これからもその卒業を見守る側に立ち
お仕事を続けることでしょう!!!
桜散る
溢れる涙に
別れあり
以上スタッフの籾山【モミヤマ】でした