店長ブログ
2/24 17:00
春が来たかな?
二月の終わり、空気の奥にほんの少しだけやわらかさを感じた。朝はまだ冷えるけれど、吐く息は真冬ほど白くならない。道ばたの梅は小さくほころび、足もとには名もない草の芽が顔を出している。コートのポケットにしまい込んでいた手袋も、今日は出番がなかった。
信号待ちのあいだ、頬をなでる風がどこか甘い匂いを運んでくる。遠くで子どもたちの笑い声が弾み、空は少し高く見えた。季節は静かに、でも確実にページをめくっている。凍えていた心まで、ゆっくりとほどけていくようだ。
帰り道、夕焼けが淡い桃色に染まり、雲の縁がやさしく光った。厚手の上着を脱ぐ日も、きっともうすぐ。春はまだ姿を見せないけれど、確かにすぐそこまで来ている。