店長ブログ
2/17 17:00
車潰れたよ!
ある朝、いつも通りエンジンをかけようとした瞬間、嫌な予感がした。キーを回しても、聞き慣れた始動音がしない。何度か試してみても、返ってくるのは弱々しい音だけ。昨日まで普通に走っていたのに、と頭が追いつかない。仕方なくロードサービスを呼び、ボンネットを開けてもらうと、修理費はかなりかかると言われた。
思い返せば、この車とはいろいろな思い出がある。雨の日の通勤、友人とのドライブ、夜中に一人で走った海沿いの道。楽しい時間も、落ち込んだ帰り道も、いつも隣にあった存在だ。だからこそ「もう限界ですね」と言われたとき、胸の奥がぎゅっと締めつけられた。
レッカー車に乗せられて運ばれていく後ろ姿を見送りながら、ただの機械以上の存在だったのだと気づく。便利さだけでなく、日々の記憶を運んでくれていた相棒だった。
帰り道は電車。窓に映る自分の顔はどこか寂しそうだった。でも、これも一つの区切り。次にどんな車と出会うのか、まだわからない。けれど今日という日は、長く付き合った愛車が静かに役目を終えた日として、きっと忘れないだろう。